住宅部門がインドネシア経済成長の鍵、年間300万戸の住宅供給を目指す

インドネシア政府は、住宅部門を国家経済成長の主要な推進力と位置付け、年間300万戸の住宅供給プログラムを進めている。この取り組みは、プラボウォ・スビアント大統領とジブラン・ラカブミング・ラカ副大統領の政権下での重要な議題の一つとして掲げられている。

住宅部門が経済成長を牽引

スアハシル・ナザラ財務副大臣は、住宅部門が地元の原材料とインドネシア人労働者を活用している点を強調し、このセクターが世界経済の課題の中でも国内経済を牽引できると述べた。

2025年2月5日に開催されたBTN Prioritas Economic Outlook and Chinese New Year 2025のイベントにおいて、スアハシル氏は「住宅プログラムは、都市部と農村部の住宅需要を満たし、経済成長の原動力となる」と発言。

BTNの役割と政府支援

政府の住宅金融支援を担う**Bank Tabungan Negara（BTN）**は、公営住宅ローンを通じて住宅エコシステムの不可欠な要素となっている。スアハシル氏は、BTN Prioritasの顧客が第三者資金を活用し、住宅開発や低所得者向け住宅ローン（KPR）の資金提供に貢献している点を高く評価した。

また、政府は住宅金融流動性ファシリティ（FLPP）の提供を通じて、よりターゲットを絞った補助金制度を実施。これにより、住宅開発の資金調達がより効率的に行われる仕組みを整えている。

BTNの取り組みと今後の展望

BTNのニクソン・LP・ナピトゥプル社長は、住みやすく手頃な価格の住宅供給を支援する政府の政策に感謝を表明。

また、「財務省と住宅・決済省からの支援により、住宅部門の成長がさらに加速し、国家経済の発展を促進することを期待している」とコメント。さらに、BTNは変化の激しい世界経済の中で、顧客が適切な投資判断を下せるようサポートしていくと述べた。

この取り組みにより、インドネシアの住宅市場の発展と経済成長の促進が期待されている。

PENULIS MUHAMMAD FITRAH RAJASA